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2024/05/10 14:24 |
彼女について。

会うと必ず生気を吸い取られる人がいる。

彼女と過ごすと、まぁ、それなりに楽しいんだけど。
最後はほんの少しだけ絶望的な気持ちになってしまう。

彼女は、良く言えば「世渡り上手」な感じで、悪く言えばとても「狡猾」なのだ。

頭が良いから、頭の回転が早く、話し方がうまいし、身振り手振りトークもなかなか面白い。
みんなの人気者で、「彼女のことが嫌いだ」って話は誰からも聞いたこと無いほど。
みんなが彼女に連絡を取りたがるし、彼女からの返信メールひとつで一喜一憂。

それを彼女本人もよく分かってる、だから利用する。

頭の中で友達に順位をつけている。
その時の自分に必要無い人間はすぐさま「圏外枠」へ飛ばされる。
必要な人間には甘い言葉で近付いて、みごとに虜にしてしまう。

みんな彼女の毒に酔っている。

そういう意味で「狡猾」な人。

彼女と連絡を取り合ってるだけで、周りに対して変な優越感がむくむくと生まれるのだ。
まるで世界のすべてを手に入れたみたいな、怖いものが不思議と無くなるのだ。

もちろんあたしも彼女に酔い、優越感を体験したことがある。
でも今では酔いが完全に醒め、客観的に冷静な目で彼女を見ることが出来る。

彼女は、世界中の誰にでも合わせることが出来る人だ。
でも彼女は、きっと世界中の誰とも合わないと思う。

そんな人。

彼女のこと、好きだよ。
友達にランク付けとか、一見嫌だけど、
でもそれは、彼女の生きてく術だから、別に責めたりする気持ちは無い。

ただ単に此処に記しておきたかった。
彼女も、いつ死んでいなくなっちゃうか分かんない、儚い、そんな存在だから。

そして酔いが完全に醒めてしまった今のあたしも。
それも単に此処に記しておきたかった。

ただそれだけ。


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2010/07/04 13:30 | 愛すべき変な人達
水たまりの中に、あたし、ありき。

あたしの世界の小ささにはだいぶ前から気付いてた。

ただ、小さくなきゃ耐えられなかった。
そう、小さくなきゃ、世界はとても怖かった。

それは確か。

広い青い海を見るよりも、足元の水たまりの方があたしを落ち着かせた。

青く透明なキレイな海よりも、濁って不透明の汚れた水たまり。

小さな水たまりの中で生きてる方が超お似合い。

いつから?
あれから?
あの時から?

あのことがあってから、
あたしは人が怖くなったんだ。

あのことがあってから、
あたしは自分を汚く思ったんだ。



あの日から、どんどんあたしはあたしの世界を狭めた。

怖いよ怖いよって泣き叫ぶだけなら簡単だった。

病院に行けばなにかしら「病名」を貰えた。

あたしがあたしをダメにした。



2010/07/01 10:48 | 白と黒と時々グレー
梅雨の終わり。

たくさんの水分を含んだ灰色の雲が、お空に、たぷーん。とぶら下がっていた。

そのうち空が泣き始めて目の前のすべてを隠し、覆うのを、あたしは待ち焦がれていた。

ねぇ、ピアノが弾きたいよ。

指先から音符が流れ出る。

唇で順々それを歌い潰す。

ああ、ああ、ああ。

時に遠く感じてしまう友達よ。
あなたは遠くへ逝ってしまった。

あなたが最期に抱いたのは今日みたいな景色でしょう?

あなたの両手が空を掴み、撫で、あなたの目が最期の色を愛でた時。

あたしはひとり、猫と遊んでいたよ。

あたしはまだ他人を許せないよ。
あたしもまだ自分を赦せないよ。

お空にぶら下がっている、たぷーん。とした雲。

含むはあたしの涙かな。
それともあなたの涙かな。



2010/06/25 10:22 | 色々
馬鹿な男と、阿呆な女の話。


5月の終わりに、ほんの少し、入院した。



色、空気、見た場面、聞いた状況、想い、覚えていること、すべてを綴っておこう。



今思えば、ことの始まりは、
いつも、ごく自然にあたしの日常に溶け込んでやってくる、この声だった。

「あとは俺が、どうにかしてやる。死なせてやるよ。」

と言う男の声。

男は壁に潜み、あたしに語りかけた。
そして、時に天井から囁き、時に枕から誘惑した。
男の毒があたしの中の自制心や道徳や常識を、とろん。と溶かしてしまった。


あたしは自分の体から押し出された。

目の前に見えるのは、あたしが居なくなった「あたし」だった。

床に座って、誰かに追い立てられてるかのように、急いで、薬をプチプチ出している光景。

真っ暗な部屋で、真っ白い薬の粒と、青白い顔のあたしだけがポカンと浮かんで見えた。

床で軽やかに弾んでパラパラ散らばる白い粒を、かき集めて飲む。

それを何度も繰り返した。

部屋の空気は冷たくて、寒かった。

そのあとの記憶はお風呂場。

お薬を大量に飲んだあとのぶるぶる震えている手で、手を切った。

そして水に沈めた。

勢いよく出て、ゆらゆら漂った。

見えるのは月の明かりでテロテロ輝く水面と、手から出るモノ、だけだった。

不気味だった。

そのあとの記憶は病院のベッド。

お母さんの話によると。
お薬を大量に飲んで、お風呂場で血を流しているあたしをすぐ近くの病院に運んだ、らしい。

ベッドで目が覚めた時、周りは、とても白くて、とても眩しかった。

腕には点滴。
股にはチューブ。
胸には心電図のコード。

なんだか、その他、出処の分からない、色々な管に繋がれてた。

病院のICUだった。

誰かと何かを話したような気がする。

結局、記憶がシャンとしたのは、死のうとした日から2日後だった。

あたしの意識が戻ってから、メガネをかけた女の先生が来て、病状の説明をしてくれた。

大量服薬の処置で胃洗浄をした。ということ。
それでも変化が見られず、意識が戻らなかった。ということ。
経過を見るためのICU入院だ。ということ。
検査の結果、肺炎にかかっている。ということ。
ICUを出たら、そのまま内科に入院してください。ということ。

ぽやっとした頭で考え、野放しに「そのまま、退院したい。」と告げたが、先生の答えはノー。

運ばれた病院は、かかりつけの大学病院ではなく、家の近くの病院だった。

それが分かった時、あたしは、少し、ほっとした。

死に損なったなんて、本当の主治医には知られたくなかったからだ。

3日くらいベッドで寝たきりで、ICUから出た時は、うまく歩けなかった。

車イスに乗せられ、運ばれ、そのまま内科に入院した。

この病院に精神科は無かった。

病室は4人部屋だった。

でも長いカーテンで完全にひとつひとつきれいに仕切られていて、
隣の住人はおろか、前のベッドの住人すら、最後まで顔を合わすことは無かった。

精神科の閉鎖病棟ではありえないことだ、と思ったが、
あ、こっちがいわゆる「普通」なんだ、と思い直した。

白い廊下に柔らかい水色のラインが引かれていて、病室のカーテンはベビーピンク。

あたしにはもったいない、とても可愛いらしい病院だと思った。

かかりつけの大学病院の閉鎖病棟もこれくらい柔らかい印象にすればいいのに、と思った。

内科での新しい主治医に再度、「退院させて。」と告げたが、答えは、やはりノーだった。

「肺に炎症が起きてて、今はまだ、抗生物質の点滴が必要だから。」の一点張り。

あたしの意識が落ち着いた日は、お父さんの誕生日だった。

病室でケーキで乾杯をした。

あたしは本当に親不孝者だと自分を呪った。

疲れていた精神に、モンブランの甘さが馬鹿に沁みた。

入院中、夜眠ると、必ず悪夢を見た。

それはさまざまだったが、どれも全て、あたしの心情が滲み出ている夢ばかりだった。

赤く、ゆらゆら揺れる何本もの手に追い回されたり、
ポコッと空いた大きな黒い口に呑み込まれたり、
去ってしまった、大好きな白い後ろ姿だった。

今のあたしには、「大好きな白い後ろ姿」すら、ある意味 悪夢だった。

男の声は、ふとした瞬間に聴こえた。
「死なせてやるよ。」と約束したくせに、「死に損ない。」だと、あたしを笑った。

数日間、交渉をして、退院の許可をもらった。

条件はみっつ。

今から肺のレントゲンと血液検査をして、結果が前より良くなっていること。
かかりつけの大学病院で引き続き肺炎を診てもらうこと。
退院後、抗生物質のお薬をちゃんと飲むこと。

先生は、渋々だった。

それを笑うかの様に、検査の結果は、前より、だいぶ良くなっていた。

退院する時に、抗生物質のお薬と、大学病院の主治医に渡す封筒を受け取った。

優しく、いろいろ教えてくれた看護師さんに、「ありがとう」と書いた手紙を残した。

そして、あたしは、白と水色とピンクで彩られた可愛い病院を退院した。



外の世界は、梅雨空で、あたしが好きな雨の匂いが、ぽわん。と漂っていた。


 


2010/06/06 19:37 | 色々
五月の病。

「痛い過去を見続けるよりも、
 これからは未来の話をしていこう。」


ねぇ、気付いてるかな?
窓の外にはもう梅雨が来てるのよ。

窓枠型に灰トーン。
梅雨の足音ポタポタと。
雨粒光る蒼い梅雨が死んだなら。

今度もあたりまえな顔で夏が来る。

体突き抜ける程の太陽を味方につけて、
ただでさえ黒いアスファルトをためらいもなく焼き焦がし、
正しい景色さえも、無意識にゆらゆら揺らしてしまう、眩しい夏の足音を。

正しい姿勢で聴く準備、そろそろ始めなきゃな。

たいして変わらない日常の中で、ひとつだけ、人生に関わる、変化、があった。


去っていった人がいる。


無駄に煌めく素敵な色と香り、想い出だけを残して、白い後ろ姿で去っていった人。

芯が強くて、我が強くて、
でも何処かが確かに脆くて、弱くて、そして儚い人だった。

とても大切な人だった。

「だった。」と言い切ると。
それは限り無く過去形になるけども。
でも、今だけは、あえて、「だった。」 を使おう。

優しいあなたが、
何度もあたしにそう願ったからね。

あなたがいなくなった事実。

それはちょっと切ないこと。
それはちょっと淋しいこと。
それはちょっと哀しいこと。

でも同時に、それはちょっと愛しいこと。

で、あるということ。

それらの気持ちは、あなたに対する甘い想いがあるが故に湧き、
ほんのり胸に色を付ける、きっと、今のあたしには必要な感情だから。

少しずつ。
ゆっくり大切大切に。
手のひらに集めた続けた星砂。

ほんの一瞬、目をつむった隙に、指の間からサラサラ流れ、海に溶けてしまったような、
そんな三月が過ぎ、慌てて溶けてしまった星砂を探し、見つけられないままパタパタと、
彼のいない四月が過ぎて逝った。


言いたいことは山ほどあった。
聞きたいことも山ほどあった。
謝りたい、ずるい言い訳も、
心底、解きたい誤解も、
山ほどあった。


そして束の間の雨上がり。


ダイヤモンド色した滴を飾り、きれいな新緑色した五月の足音が聴こえる今。
あたしが見つけた四つ葉のクローバーが、もうすぐあなたに届くだろうね。


ああ、そうか。


あたしは正しい姿勢で、あなたが生きている世界を愛し、
優しいあなたの望み通り、何よりあたしはあたしを愛すのみ。

あなたは、あなたの行くべき場所へ行っただけ。
あたしは、あたしの行くべき場所へ行っただけ。

たとえあなたが忘れてしまっても、
あたしが覚えていれば、きっと、凛と繋がるね。

あたしが想ったその瞬間、
無くした星砂は手のひらに甦り、
キラリと生きる魅力色を放つということ。

それに気付いたから。

ありがとう。
あたしの味方になってくれて。

覚えていて。
あたしもずっとあなたの味方だよ。


「また会える、かもよ?」


遠い日を淡く夢見て。

今日も昼が眠り、空に瞬く星を合図に、夜が目を醒ます。

2010/05/17 07:07 | 夢見る夢子
ひなまつり。

お薬を、ほぼ2週間分、一気に飲んでしまったのは3月3日ひなまつりの日だ。

あたしはトイレでぐにゃぐにゃになっていて、
見つけたお母さんが主治医の先生に電話したみたいで、
先生は「その量なら胃洗浄の心配は無い」って言ったらしいけど、
その日を合わせて4日間、重い吐き気で、のたうち回るには充分な量だった。

その前日から、当日の朝まで、いちお、耐えたんだよ、がんばったんだよ。

頭の中の男の声がうるさかったんだよ。

死ねって言われて、
切れって言われて、
お薬飲めって言われて、
また、死ねって言われたから。

死ななきゃいけないと思って、
切らなきゃいけないって思って、
お薬飲まなきゃいけないって思って、
やっぱり、死ななきゃいけないって思った。

死ぬつもりで一気にお薬を飲んだことは、無いんだけれど。

選択肢が「切る」か「飲む」か迫られて、苦しかった。

いくらカッターで切ったって、今の、この力じゃ死ねないよ。
いくらお薬飲んだって、今、手持ちの量じゃ死ねないよ。

わかってるよ。

でも、選択を迫られて、その命令を聞いてしまったよ。

冷静に、淡々と、ゆっくり、でも着実に、その準備をしてる自分を、外から見ていたよ。

「あたし」は体から追い出されてしまったよ。

「あたし」は居ないのに、何処かが、髪の毛一本ぐらいの、細い糸で繋がっている。

シークワァーサーのジュースでお薬をぜんぶ飲んだ。
無機質な丸い粒が、口の中で軽快に、まるでその行為を笑うみたく、コロコロ転がるの。

文字を打ち込んでいる今でも、ひどい吐き気がする。

苦く、舌の上で、コロコロ、コロコロ。

一粒一粒、甦る。

「思い出す」の域を超えて、
「その時に飛ぶ」って感覚の方が、きっと正しい。

それを、あたしは、繰り返す、たぶん、死ぬまで。

いちにちに、何度も飛んで、何度も吐き気に襲われる。

ごめんなさい先生、もう、お薬は飲めません。
ごめんなさい先生、一粒も、もう要りません。
ごめんなさい先生、あたしが悪いです。

学習能力と理解力と自制心が足りません。

ごめんなさい。
 


2010/03/06 21:27 | 色々
スプーンの上。

入院のための準備として、えいっ!て軽く助走をつけるために。

「量は少しでも良いからいちにち3食」にトライしてる。

先週一週間は、ほぼ絶食状態だったから、病院で点滴受けて、
家でやわらかいごはんと、水分を摂りだしただけで、
体はどんどん吸収して、体重は戻りつつある。

毎食おなか痛い。
毎食おなか怖い。

「ごはん食べた」というか。
「爆弾を腹に仕込んだ」って感覚。
「ジュース飲んだ」というか。
「劇薬流し込んだ」って感覚。

それは、とてもとても、怖くて、重くて、痛い。

怖い、と思ってしまうなんて。
あまり周りに知られたくない。
けど怖い。

今日は本当に久しぶりにコメ以外の固形物を食べた。
明るい陽のもとで「食事」と目を合わせたのも久しぶり。
速攻おなか痛くなったから少し泣いて、トイレで吐いた。

スプーンにクリームシチューの人参を、ひとくちすくって、じぃーっと見て聴く。

食べる、食べない、食べたくない、食べられない。
おなか痛い、まだ痛くない、このひとくちで痛くなるかも。

このひとくちは「大丈夫」なひとくち?

そう思いながら食べたお昼ごはんのクリームシチューは、
ついさっきまで、あたしのおなかで暴れ回ってあたしを存分に苦しめた。

やっと楽になってきたのに、ただ今の時刻、夜8時半を過ぎました。

少し遅い夜ごはんの時間です。

ごはんについて。
自分の命について。
見て、聴いて、考える。

大切な時間です。

 


2010/02/05 20:35 | ごはんのこと
キャッチ。
「他人とは完全には分かり合えない」って、初めからそういうスタンスで臨んだら、
分かるものまで霞んで見えなくなってしまいそうだね。
人の心は本来、本当にそうしたいものなの?

どうしてあたしの「大切な話」を一緒に納得いくまで突き詰めてお話してくれないの?
あたしの「大切」はあなたにとって無駄話になっちゃうの?
語る時間は無駄に死んじゃうの?

あなたがした質問にいつもとんちんかんな答えを投げてごめんなさい。大暴投だよね。
想いも、言葉も、怒りも、感謝も、謝罪も、いつも一方的に投げ付けてごめんなさい。
不愉快極まりないヒステリックな態度もごめんなさい。
何でも「謝ればいい」って思ってる様な想いが見え隠れする、
この謝罪文すら、ごめんなさい。

あたしが、あたしに、いちばん絶望してて、軽蔑しているのです。

あたしの心は、今、感覚で言うと、完全に割れていて、自分でも収拾がつかない状態です。
あたしが何処にいて、何処で繋がっているのか、わからない。
あたしが他人で、他人があたしになるなんて日常茶飯事のことです。
あたしは時にすけすけになり、また、そんな時に限って、
見られたくない想いだけは真っ黒で、みんなにバレそうで、それがとても怖くなります。
死ぬほどの怖さなのに、それだけじゃ死ねないなんて、
何だか皮肉な作りですね、人間とは。
「自分をコントロール出来ない」って言葉でくくってしまえば、
それは、すべて、それまでのことです。
それ以上でもそれ以下でもない、只それだけのことです。
でもそれだけの、たった13字になんて納まらない感覚や温度が、
心の奥でゆらゆらと、低温で燃え続け、確かに息づいているのです。
自分と向き合った時、想いや、心はもっと深くて色々に見えるのに、
拙い浅い言葉でしか、単色でしか表現出来ない自分が憎いです。
お勉強をもっとします。
大切な人を傷付けてしまわないように。
生きにくい世界です。
でも生きてもみたいのです。

2010/01/27 13:43 | 愛すべき変な人達
毒。

温かいお茶の中に、たくさんの泡が浮いている。

大きい泡。
中くらいの泡。
とっても小さい泡。

そのひとつひとつに人がいる。

全部の泡に、コップを覗き込んだ「あたし」の顔が映っている。

正確に言うと、それは、あたしじゃない誰かなんだけども。

コップの中の大きい「あたし」が軽快に喋りかけてくる。

「このお茶、毒入りだよ。」
「飲め。毒入り。飲め。毒入り。飲め。」

後に続いて、みんな一斉に、にやにや笑って、


パチン。


弾けて消えた。


2010/01/22 10:14 | 色々
大切。
もう決めたんだ。

殺意を抱くほどの憎しみの、その矛先に、あなたはいない方がいい。

2010/01/20 08:12 | 愛やら恋やら
輪っか。


ごはんを食べていても何をしてても。
気付いたら離れてて、気付いたら繋がっている。

座ってごはん食べているのは誰ですか。
あたしはあんな目をしていないよ。
食べ物を食べ物として見ていない目。
あんな無な表情で、あんな姿でごはん食べないよ。

気付いたら繋がってて、また気付いたら離れてる。
近くにいるのに遠く感じる。
遠く遠く遥か彼方に離れたと思っても。
髪の毛一本で確かに繋がってる、みたいな。

何処から始まって何処に行って何処で終わるの。

丸みたい。
円みたい。
輪みたい。

始まりも終わりも無い。

一生繋がる。
一生ぐるぐる回る。

操られて、乗っ取られて、きっと、意地悪に、面白くいたぶられて、殺される。


2010/01/19 13:05 | 色々
空色ミルフィーユ。
今朝の空は水色とピンクのしましまミルフィーユだった。

ああ、なんて無駄に甘い空だ。

胸やけする程に。



という訳で、吐き気がします。



いや、嘘。
空は悪くない。
美的センス溢れてるし。
今朝のは特に芸術的だし。
なにより、感情移入しやすい。

ついでに吐き気はいつものことだし、まぁ、耐えます。

昨日の夜は食べては吐いて食べては吐いて。

釣り人もびっくりのキャッチアンドリリースを展開した訳ですが。

えとせとらーのえんどれすーでトイレと台所の間をくるくるしてて。

もーどうしようもなくなって手ぇ切った。

この手が!
吐くこの手が!
やりたくないのに!

刑事さん!この手が勝手にー!!

って、どっかの万引き主婦みたいな話ですが。

あたしの手は可哀想です。
はっきり言っていちばんの被害者です。
あたしは残酷ですから殺る時は、そらもー容赦無いらしいです。

なので手と話し合って、契約しました。
いや嘘。契約させました。
半ば無理矢理ですから。
させました。

もう我慢してくれよ、と。
あたしの手に生まれた己の運命を呪え、と。
でも、もちろん出来る限り、傷付けない努力はするし、余裕がある時は労わるから、と。

そう契約しました。

だからお風呂に入ったら、まずはじめに洗うのは手です。
外に出かける時はブレスレットをつけたり手は小奇麗にします。
優遇出来るトコロは超VIP待遇にします。

へそ曲げるとすぐ動かなくなるからね。
へそ曲げるとすぐチーズみたく伸びるからね。
へそ曲げるとすぐ感覚遠くなってキモくなるからね。

てーのひらを~太陽に~。

空色ミルフィーユを見ながら、音符を歌い潰して手を愛でた。


2010/01/07 10:44 | 愛すべき変な人達
寅年。
2010年。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
初夢は宝くじに当選する夢でした。
朝起きて記憶に残った番号をメモしました。
メモはロト6が好きなお父さんにあげました。
妹は「今年は当たる気がする」と宣言していました。
そして生まれて初めて年末ジャンボを買っていました。
宣言通り当たってました。
本当に少しですが。
「当たって」はいました。
たぶんモトは取れてないと思うけど。
賭けの結果が出たあとでそんな話は何だか野暮のような気がしたので。
「当たったって事実が嬉しいよね(笑)よかったね」
とだけ、メールをしました。
3億円当たってたら1億円くれると約束していたから、
妹からこんなメールが来ました。
「1億円あげれなくてゴメンね(笑)」
だからこう返信しました。
「その約束はサミが死ぬまで有効っつことで(笑)」


1月2日 土曜日 晴れ 

今朝起きたら、口の両端が少し切れていて痛かったです。
笑うと傷が引きつって痛かったです。
すると、お母さんが教えてくれました。
「昨日の夜中、『口角をあげたい』って言って、自分で切ってたよ。」と。
あ。
なるほど。
自分でかぁ。
覚えてないけど。
そう言われると。
そうなんだろうね。
やったような気がしてくるよ。
あたしは自分がいちばん信用ならんからね。
たぶん切りたい願望はあったんだろうね。
今聞いても、口角あげるために口の端を切るなんて発想。
なんて良い案なんだ!
と感心すら、する。

「考えが短絡的だよね。」
と、お母さんに言われました。
「うーん・・」と首をかしげつつ。
でも的を得てるな。と思った。

2010/01/02 12:02 | 色々
ベール。

フラッシュバックしてる夢を魅てフラッシュバックするなんて、

なんてまぬけな朝。

涙色したクリスマスイヴ。

町の色や空気の色に染まりたくてメイクをしてみたけれど。

なんてまぬけな顔。

誰かの顔が貼り付いているみたいだわ。


最近は、空から掛かってるカーテンの様に、
あたしの周りで残酷にユラユラ遊んでいるベールが、半トーン薄くなったような気がする。

良くも悪くも「薄く」なって、あたしを覆ってる。

相変わらず、左手は自分のモノでは無い。
それは、無理矢理塗られた不本意な色のマニキュアの様に鼻につく。

「不本意」だけど「嫌い」じゃない。
「嫌い」じゃないけど「不本意」だ。

否定はしないけど。
存在することに納得もしていない。

いろいろなものの中間でユラユラしてる。

そんな「あたし」が、まるで空のカーテンで、
ベールそのものであり、それは、やはり残酷なのだ。

 


2009/12/24 10:59 | 夢見る夢子
いちにちのおまけ。


昨日は倒れてしまわないように、頑張って立ってた、いちにちだった。

今日のお母さんの誕生日に、プレゼントを買ってあげたかったからだ。

どうにかプレゼントは買えたけど、あたしには思わぬおまけが付いた。

こんな日のあとは決まってつらくなる。

頭の中でたくさんの声がおしゃべりしだす。

そのうちケンカだって始まって、
胸を刺す叫び声と、頭を殴られたような衝撃で、
あたしは体がバラバラにならないように自分で自分を繋ぐ。

ゆっくり眠りたいのに眠らせてくれない。

怒り。
嘆き。
妬み。
憧れ。
嫉妬。
諦め。
悲しみ。
哀しみ。
憎しみ。
優越感。
ひねくれ。
自己満足。
贅沢な希望。

醜いなぁ。

何だか、あたし醜いなぁ。

もうすぐクリスマスなのに。

ぜんぶがひっくり返り、そして還った夜。

正しい景色から見る、彩られた町の色々が、より一層、黒を引き立てるね。

 


2009/12/20 09:51 | 色々

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