あたしの世界の小ささにはだいぶ前から気付いてた。
ただ、小さくなきゃ耐えられなかった。
そう、小さくなきゃ、世界はとても怖かった。
それは確か。
広い青い海を見るよりも、足元の水たまりの方があたしを落ち着かせた。
青く透明なキレイな海よりも、濁って不透明の汚れた水たまり。
小さな水たまりの中で生きてる方が超お似合い。
いつから?
あれから?
あの時から?
あのことがあってから、
あたしは人が怖くなったんだ。
あのことがあってから、
あたしは自分を汚く思ったんだ。
あの日から、どんどんあたしはあたしの世界を狭めた。
怖いよ怖いよって泣き叫ぶだけなら簡単だった。
病院に行けばなにかしら「病名」を貰えた。
あたしがあたしをダメにした。
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