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2024/04/29 00:59 |
鈍獣。
白い後ろ姿としましまネクタイが好きだ好きだと言ってたら。
なんとまぁまぁ、そんなあたしを好きだと言う人が現われた。
まったく気付かず鈍いのなんの、あたしってばバックをとられた鈍感獣。



ねぇ、せんせい。



春夏秋冬、その間々。

春に芽吹くやふきのとう。
蝉の隠れ家 大樹木。
秋の艶やか紅葉の森。
北風揺れる長いまつ毛。


そんな一瞬(ひとまたたき)の景色さえ。


4年間もあなた色に染め上げてしまった。
見紛う程(みまごうほど)にあなた色に染め上がってしまった。

このあたしが、この先いったい誰色に染まれると言うのかな。


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2010/10/13 08:30 | ラブレター
春夏秋冬。
水彩画色したレトロワンピースを買いました。
こんな素敵な服、あたしが着ていいのかな。

夏に散らかった心。
秋に向けて片付けよ。
冬はキレイさを保って。
春は新しく飾り付けをしよ。

指先からキレイなインクが零れるように。
キレイなラメ入りのピンクのマニキュアを買ったんだ。

きっとこのレトロワンピースに合うよ。

首もとにはファーをつけて。
手首には不透明に輝く艶やか真珠。

あたしは今からどうにでもなれる。
どうなりたいか考えて。
そこに向かえばいい。

その先にたとえば。
あなたがいるのなら。

素直にあなたに向かえばいい。



2010/09/28 08:07 | ラブレター
焦がれ。

先生が夢に出てきたよ。

いつもより先生は笑っていたよ。
いつもより先生は冗談も言っていたよ。
いつもより先生は近くにいてくれたよ。

せんせい。せんせい。せんせい。

あたしが蹴っ飛ばしたところは痛かったですか。

恋しいです。


2010/09/20 07:08 | ラブレター
童話。

口に出して叶うならいくらでも吐き出してやる。

情報が遮断された部屋の中に閉じ込めて。

華奢な足で踊り狂う、あの暴君を、誰か誰か。

たとえば側にいてくれるなら、いくらでも笑わせてやる。

たとえば狭い部屋で星が見たいと言ったなら、壁一面に流れ星を描くよ。

当たり前だった外の世界なんか忘れるように、まいにち枕元で小さい夢を呟くよ。

無鉄砲な性格で正確にあたしの胸を射る、無邪気な笑顔のいて座野郎。

放った矢の尖端にたたずむのはあたしの顔したあなたなの。

無邪気に踊り狂うその足に、赤に染まった血色の靴。

くるくる回り、世界の果てで踊り疲れたならば。

必ず、必ず、戻ってきて。

此処へ。



静かに、その足を切り落とすのは、あたしの役目なの。




2010/09/01 19:28 | ラブレター
君の夢はなぁに?

どうしてだろう。

「君の夢はなぁに?」

と、優しく聴く先生に。

どうして夢を語れなかったんだろう。

先生が大好きだったのに。

どうして笑顔を見せられなかったんだろう。

先生、あたしは、泣いてばかり。
見せた顔は泣き顔ばかりだったよね。

先生のもとから元気になって、
先生と一緒に笑顔でバイバイしたかったよ。

先生が白い後ろ姿でいなくなって、いまさら気付く。

あたしは最初から最後まで愚かでした。

それでも最後まで診てくれてありがとう。

そんな先生が大好きよ。

約束を守れないあたしの約束を守ってくれてありがとう。

先生に触れたこと忘れないよ。

先生の手が温かいこと、あたし忘れないよ。


「先生の手ぇ、あったかいね。」

って言うと、先生、決まってこう言うんだ。

「ははは、こういう体質だからしょうがないよね。まぁ、寿司は握れないけど。」

先生の必殺技はみっつある。

ひねくれ文句に憎まれ口にブラックジョーク。

先生の軽い口が、時に重いあたしを引っ張ってくれたんだ。


「今日の泣き顔、ぶさいくだから、忘れてね?」

って言うと、先生、いたずらに、こう言ったね。

「嫌だよ、一生覚えてる(笑)」



うん、うん。

先生、一生、覚えていてね?

あたしも、一生、覚えているからね?


 


2010/08/21 19:13 | ラブレター
いちばん
やべぇー朝キター!

┣¨┣¨┣¨≡ヘ(*`Д´)ノ┣¨┣¨┣¨

寝れねぇ。
 
夜明けっていちばん嫌い。
 
なんだか気持ちが無駄に焦るし。
 
明るくなる前に消えなきゃって思ってしまう。
 

ついでに言うと、もー病院嫌じゃあ。
 
イエローカードとかレッドカードで退場!とか嫌じゃあ。

もー昨日、腕切ったー。
 
レッドカードで確実に退場だよー‥先生が。
 
あたしじゃなくて先生が。
 
それが超つれぇー。
 
まだあたしが退場させられた方がマシ。


あああああぁぁぁぁぁあああぁぁあぁあぁあぁぁぁ


この前先生は「退場すんのはボク。ボクの力不足のせい」って言ったね。

馬鹿なあたしにわかりやすくていねいに例え話で話してくれたね。
 


「例えば、ボクが寿司屋をやっていたとして、 
 そこに日本料理を食べたい外国人が入ってきたとします。
 その外人は寿司屋のボクに向かってこう言います。 

 『テンプ~ラ、ク~ダサイ!』 

 でもボクは寿司屋だから、寿司は握れても、天ぷらは作れません。 
 
 まぁ・・その人に情が移って、1度ぐらいは天ぷら作ってあげるかもしれない。
 でも、たぶんその天ぷらはクソまずくて本物じゃない。

 その人に美味しい正しい天ぷら食べてほしいから、
 だからボクは、美味しい正しいてんぷら屋さんを紹介したい。
 
 ボクはあなたに出来るだけ早く元気になってもらいたいから、
 寿司屋(薬物療法専門)のボクは退場して、ボクより腕の良い、
 他の天ぷら屋(カウンセラー)の医者を紹介しようか? って言ったんだよ?わかった?」



あたしが食いしん坊だからか?
食べ物の例えで、すげぇわかったけど。


そこには先生の「心」しかないよね? あたしの「心」は?

「今は、先生の天ぷら食べたい」んじゃダメなんですか?
 
つーか、あたしがそう言ったらたぶん先生はまたこう言うんデショ?


『ボクのこと好きだからって側にいたいと思っちゃダメ。
 ボクの目的は、医者の目的は患者と離れる事なんだよ。
 依存してしまったら、いつまでたっても病院卒業は出来ない。』


あたし、依存とか、それだけはダメ。 なのはよくわかってるよ?
 
先生に恋した瞬間から何十回、何百回、何千回、何万回と呪文の様に唱えて考えてるよ?
 

そりゃ病気は治りたいですよ、苦しいですもん。
 
そりゃ美味しい正しい天ぷら食べて早く元気なりたいですよ。


先生は、寿司屋(薬物療法)と天ぷら屋(カウンセリング)は違うと言うけれど、

元を辿ればどちらも「心を診る」に行き着くんじゃないのかなぁ。
 
いちばんに大切に考えるのは患者さんの「心」なんじゃないのかなぁ。
 

違うのかなぁ?


あたしが馬鹿で単純だから、表面しか見えてなくてそう思うだけかなぁ。
 
それとも先生は精神科医だから「心」について、
深く深く勉強し過ぎて簡単な単純なことを忘れてしまったのかなぁ。
 

あたしは先生への恋心を抜きにしてそう思っているつもりなんだけど。


それ抜きにしても、「今」はまだ、先生のがいい。
 
って想うあたしの「心」は? 何処へ行くの? 消えてくの?

今、いくら美味しい正しい天ぷら食べても満たされないと思う。



「医者」と「患者」という関係であれ、あたしたちは出会ってしまったんだよ、先生。

どんな形であれ「心」は交わってしまったんだよ、先生。
 


もういちど言っていい?

大事なのは「心」デショ、先生?
 
病気が早く治ればそれで全部いいの、先生?

あたしは、そうは思わないし、思いたくないよ、先生?


 
「病気」は治るかもしれないけど、きっと「心」にしこりが残る。
 


「あの時こうすればよかった」とか「もしこうだったら」とか、

何が良くて何が悪かったかなんて、所詮、結果論でどーとでも言える。
 
物事は両方やってみて初めてどっちが良かったか判断出来るもんデショ?



だからあたしは、先生の言うとおり、
いつかは先生を卒業して美味しい正しい天ぷら屋に行くと思う。



でも「今」は、まだその考えに「心」が付いていかないんだよ。
 
先生には、そのあたしの「今の心」の状態をわかってほしい。
 


いつの日か、美味しい正しい天ぷら食べて元気になっても「心」が満たされなかったら。
 
また先生の、あのクソまずい天ぷら食べに行ってもいい?

たぶん、そのクソまずい天ぷらが、 あたしにとったらある意味いちばんなんだけどね、先生。



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2009/07/02 06:54 | Comments(0) | TrackBack() | ラブレター
ラブレター
この前、足を切ったことにより、先生から出されてたイエローカード。

イエロー2枚でレッド。

レッドカードで即・退場。

先生は主治医を変わる気だ。

あたしは、時間の問題だと思ってる。

考えたくもないけど、やっぱり、また、

どんなカタチであれ、自分を傷付けてしまう日が来るだろうし。

それが例え、無意識に。であっても、やっぱりイエローカードだろう。


主治医変わるのかぁ。

切ったあたしが悪いんだし。

しょーがないっちゃしょーがない。

また一から他の医者と信頼関係築いてくのかぁ。

そのせいで最近ずぅーーーーーっと鬱々鬱々鬱々鬱々。



「イエローカードのこと考えるとつらくなるから無しにしてほしい。」



って先生に言ったら、先生いわく、



「イエローカードの話はあなたを責めての言葉じゃないよ。
 ボク自身の問題なんだ。今回イエロー宣告されたのはボク。
 あなたが気に病むことじゃない。
 イエローカード2枚、レッドで退場するのは、あなたを治せなかったら・・だけど。
 ボクの方なんだよ。」



涙が出ました。

先生はどこまでもあたしの病気が早く治るようにと、

いちばん良いであろう方法を考えてくれます。

先生はいつだって、何度だって、あたしの過ちを受け止め、裏切りを赦してきた。

それなのに、あげく、そうさせたのは自分の力の無さだ。とそう言うのです。



「正直、ボクは薬物療法専門でカウンセリングの方はあまり自信がない。
 もしも、この1年半ボクが診ていなかったら、
 あなたはもっと早く元気になれてたかもしれないね。」



違います。

それは違います。

先生だからここまでこれたんです。

「もしも」話なんて何の意味も持ちません。

あなただったから、あたしの「今」があるんです。



あたしは先生が大好きです。

病棟での先生の歩く後ろ姿がとても大好きでした。

背は低いんだけど、胸を張ったそのまっすぐな歩き方、大好きでした。

凛とした青いしましまネクタイに、ぶかぶかの長めの白衣、大好きでした。

1年間、お薬を拒み続けたあたしの気持ちに、正面から向き合ってくれた先生。

飲みたくない理由を、真実を隠した口から溢れ出す、バレバレの嘘に付き合ってくれた先生。


ありがとう先生。


なにより、男の人を、もう一度、心から好きになることが出来た。

昔、あたしの心は一度死にました。

死んだ心を取り戻そうとあたしは必死で周りに救いを求めました。

でも、いちばん強く信じて求めた人に、柔らかく、残酷に拒絶されました。

そして、あたしの心は二度死にました。

そんな時に先生に出会いました。

先生はあたしにこう言いました。

「大丈夫。あなたの身体は、心は、なにひとつ、穢されていないよ。」

この言葉、今考えると、ありきたりでつまんないドラマのキザなセリフみたいだけど。

それだけで十分だったよ。

今まで我慢してたものが一気に涙として零れました。

拒絶されても求めて、欲しくて、欲しくてたまらなかったの。

揺るぎない「大丈夫」

くれたのはあなたでした。

その瞬間、ボコッと空いてた大きな穴がひとつ塞がり、

あなたに恋をして、もうひとつ、空いてた大きな穴が塞がったのです。

「ごめん、泣かせてしまったね」

そう言ってティッシュを差し出した、手の温かさ、大好きでした。

「大好きでした」と言うと、限りなく過去形だけどね。

まぁ、この続きは、いつかまた、次のラブレターで。



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2009/06/19 23:33 | Comments(0) | TrackBack() | ラブレター
☆★☆★☆☆
 
好きな人がいる。
すげぇ好きな人がいる。

その人はあたしが好きになるにはもったいなくて、
好きだなって確認するたびに、あたしは自分に自信がなくなっていく。

まるくて柔らかくてあったかい、
あたしにはもったいないぐらいのくすぐったい気持ちをくれる。

と同時にトゲトゲで硬くて冷たい洞穴に、
いっきにあたしを突き落とす。

そんな人。

彼がいる世界はとてもキラキラであたしにはもったいないぐらいの素敵さ。

星が煌めくまばゆさだって、
海に浮かぶ一筋の月の道だって、
花から零れるあめ玉みたいな雨の雫だって、

彼がいるから。
あたしは余裕をもって愛でることができる。


でもホントに、ホントに大事なのはこの先だ。


たとえば彼がこの世を去って、
たとえばあたしがひとりになったとしても、

大丈夫。あたしは彼を想って自ら死んだりしない。
大丈夫。あたしは彼を想って自ら死んだりしない。
大丈夫。あたしは彼を想って自ら死んだりしない。

どうして3回も言ったか、というと、正直自信が無いからだ。

今はまだ、何度も何度も同じ言葉をくりかえし、
言い聞かせなければ思い出せない、弱いあたしだからだ。


彼は、


あたしが日々もがいて生きてるコトを知っている。
あたしが弱いながらも精一杯なコトを知っている。


彼は、


あたしがあたし自身のコトを。
弱い自分を認め、愛するコトを。


彼は、いちばん願ってくれる、素敵な人だ。



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2009/04/15 18:26 | Comments(0) | TrackBack() | ラブレター

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