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2024/04/28 18:09 |
点々そして転々と。
くるくる回る足跡に。
赤い点々ポタポタと。
一歩一歩踏み潰し。

歩くはあたし、独りきり。

とまれず止まれず留まれず。
ゆらり流れて何処へ行く。

愛しい人の名を叫べども。
傍に居るは無意味な笑顔のテディベア。

嗚呼ああ嗚呼ああ。

夜露の涙で起こされて。
朝日を浴びた鳥が鳴く。

離れた先には何が在る。
戻った先には誰が居る。

切るよと宣言、計画的。
陳腐で軽率あっけらかん。
それこそ奇妙な相談事。

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2010/09/24 19:49 | 白と黒と時々グレー
ボールは友達さっ!
眠りたい。
けど、お薬無い。

先週の病院のとき、診察が終わったあと。
会計しなきゃいけなかったのに、そのまま帰ってきた。

あたしは対人恐怖があって「会計窓口のお姉さん」が怖くてしょうがない。
だから窓口のお姉さんとのやりとりだけはお母さんに頼むしかない。
でも自分のことなので、一応、ちゃんと側に立つことにしている。
もういい歳の大人なんだし、恥ずかしいことなのだが。
まだ人が人であることを克服出来ないでいる。

前の病院から今の病院に変わって3年経った。
ひとりで地下1階の精神科外来まで行けるようになったのはごく最近の話だ。

地下1階でのあたしは相当暗いと思う。

人目につかないような端っこのソファーに座って、
側に垂れ下がってるカーテンで自分を包んで中でじっとしてるのがお決まりのパターンだ。

カーテンの中での風景。
大きな窓の外には、申し訳無さそうに静かに蔓を伸ばして生えてる植物たち。
そして3年間変わらずそこに転げ落ちてる、朽ちて色褪せたサッカーボール。

先生、野ざらしサッカーボールが泣いてるよ、そう思っていた3年前。
今では野ざらしサッカーボールに、静なる忍耐や、たくましさすら感じる。

白黒 色付いてたサッカーボールでさえ、3年の月日を過ごせばグレーゾーンで生きてるよ。

それなのにどうしてあたしは未だに白黒の世界で生きているんだろ。

調子悪いこと、誰にも気付かれたくないがために。
調子が悪いのに先生にも悪くないフリしてしまう。
気持ちは鬱ってて服なんか正直どーでもいーのに。
洋服もわざと印象が良い明るめの色にしてしまう。
化粧もヘタなりにちゃんとちゃんとしてしまう。
会話もネジを外して程よくハイトーンで喋ってしまう。

先生が言うみたく。

「”出来てる”ってことはまだ余力が残ってる」という意味では、決してないと思う。

かと言って、「隠してても先生気付いてよ」って、先生のこと、試してる訳でもない。

そして案の定、「良い方向に向かってるように見えますよ!」とか笑顔で言われるから。

人間、所詮、見た目かよ、とか、心がカサカサ荒む反面、
よっしゃ、作戦成功!と小さくガッツポーズする自分もいて。

もう何が何だか、良い意味でも悪い意味でも、
浮いて沈んで、沈んで浮いて、元の木阿弥状態。

何のために病院に来てんだあたし。

自分で自分の首をぎゅーってつよーく絞めてること、わかってます。
病院にも先生にも期待してない自分が心の何処かで確かにいること、わかってます。
それでも病院に通ってることで、今、ようやく保ててる部分があること、も、わかってます。

わかっていても抜け出せない。
毛糸玉みたく、からまったモノがほどけない。

「じゃあ、もういっそ、すべて、丸々燃やしちゃえば?」

身勝手な想念ばかりが自由気ままにひとり歩き。




先週の病院でお母さんに会計を頼んだところ、

自立支援でその日の診察代は出なかったんだけども、

「先月分の滞納してる入院費用を請求されるのが嫌だ。」

という理由で、お母さんが会計すっぽかしました。

「処方箋・・お薬がもらえないよー?」とお願いしたけれど。

「薬なんていらないっしょ?」と笑顔で言われ、心折れ、めげました。



そして今夜も眠れません。

ああ、夜は長いですね。



すべて、あたしが悪いんですよね。
素直じゃないし、わがままだし、臆病だし、こんな病気で。

馬鹿にする声が、幻聴が聴こえます、きっと、もう今夜はずっと。

お父さんの声で馬鹿だと罵られると怖くなります。
お母さんの声で阿呆だと笑われると涙が出ます。


眠りたいなぁ。




2010/09/13 03:57 | 白と黒と時々グレー
卑しく光る涙のしっぽ。
いま、1週間に1回、病院に通っている。

診察のたびに泣いてしまう自分がすごく嫌だ。

もともと、人前で泣くのは嫌いだから。
子供のころ学校で嫌な事があっても、その場は何とか耐えて耐えて。
ひとりで帰る帰り道でだけ、こっそり、ひっそり泣いていた。
学校から家まで歩いて30分弱の夕日色付くその道で。
小さい歩幅でいちにちの哀しみを踏み潰した。
涙は家にも持って帰らなかった。

そんな自分だったのに。
前の主治医の先生のせいか、おかげか。
あたしは「泣くこと」を覚えてしまったみたいだ。

前の主治医の先生は、あたしの涙を許した。
日々、あたしが泣くことを許し、あたしにも許しなさい、と言った。
泣けないでいると、わざとあたしの涙腺を言葉で突付いて、泣かせた。
そして最後に「ごめん、泣かせちゃったね。」と言って、優しくティッシュをくれた。

先生の馬鹿。
どうしてあたしの涙を許したの。
こんなずるい涙を流すこと、なんで許したの。

最近じゃあ、涙が暴れてコントロールが効かなくなってしまったよ?

泣くなんてずるいと思うよあたし。
だって泣くなんて「被害者」っぽいじゃあないの。

「みてみてこの涙 あたしってば こんなにも傷付いてんのよ?」

あたし自分の泣き声大嫌い。
聞いててとっても惨めったらしくて嫌なのよ。

こんなダメなあたしが居て、むしろ泣きたいのは周りの人たちだと思う。

あの日、あたしが「被害」にあったのは確かだと先生は言い切った。
でも崩れたあたしはそれと同時に周りに「被害」を及ぼす存在になった。

先生、ごめん。
あたしを庇ってくれたのに。

先生、ごめん。
あたしを救ってくれたのに。

先生、ごめん。
あたしはあたしを赦せなくって。

先生、ごめん。
あたしはだいぶ前から「加害者」だよ。

同情を誘う、汚い泣き方を覚えた「加害者」だよ。

ごめんなさい、お母さん。
ごめんなさい、お父さん。
ごめんなさい、しぶとく生きてて。

そう唱えながら泣く、「被害者」っぽい「加害者」だよ。



2010/08/08 02:07 | 白と黒と時々グレー
水たまりの中に、あたし、ありき。

あたしの世界の小ささにはだいぶ前から気付いてた。

ただ、小さくなきゃ耐えられなかった。
そう、小さくなきゃ、世界はとても怖かった。

それは確か。

広い青い海を見るよりも、足元の水たまりの方があたしを落ち着かせた。

青く透明なキレイな海よりも、濁って不透明の汚れた水たまり。

小さな水たまりの中で生きてる方が超お似合い。

いつから?
あれから?
あの時から?

あのことがあってから、
あたしは人が怖くなったんだ。

あのことがあってから、
あたしは自分を汚く思ったんだ。



あの日から、どんどんあたしはあたしの世界を狭めた。

怖いよ怖いよって泣き叫ぶだけなら簡単だった。

病院に行けばなにかしら「病名」を貰えた。

あたしがあたしをダメにした。



2010/07/01 10:48 | 白と黒と時々グレー
解離とはこのことですか?




7月16日に書いたブログ。

『強ければ強いほど脆く弱い』


あのブログ、書いたのは確かにあたしです・・

・・が、途中から、違います。

あたしの中で何かが起こって、ちょこっと変に狂ってしまったみたいです。



あたしはあの日、確かにブログを書いていました。

その途中で思い出したのです。夕食後のお薬のことを。

先生から言われたとおり、お薬を、3粒、飲もうと思いました。

コップに水を注いで部屋に戻り、パソコンの前でお薬を袋から出しました。

いつもみたく、「信じてないのに効くのかなぁ・・」とお薬を眺め、軽く指先でもてあそび、

そして口に入れて、一気に水で流し込みました。


そして、その後から、記憶が一切無いのです。

今日いちにち、いくら考えても思い出せません。


気が付くとあたしは、居間でテレビをつけて見ていました。

見ていた。というより音を聞いていました。

小倉さんの「あまたつ~あまたつ~」を覚えています。

だから、朝になっていたのだと思います。

すっぱり記憶が無くなってしまうのは初めてではないです。

今までもありました。


あたしは、このブログで消えそうな想いや言葉を繋ぎとめ、
自分のバラバラになった心と体を、「記憶」を繋ぎ直す作業をしています。

だけど、7月16日の出来事は、想いや言葉がとっくに遠くで死んでしまって、

なかなか言葉を探し当て、鎖で繋ぎとめ、見直すことが出来ませんでした。


お母さんの話によると、異変に気づいた時、
あたしは、病院でもらったお薬を全部飲んでいたそうです。

そして、パソコンの前で、その明かりを頼りに、
左手をカミソリでたくさん切り刻んでいたそうです。

案の定、見ると、左手には傷がたくさんありました。


でも、「お薬を全部飲むつもり」なんて微塵もありませんでした。

「ちゃんと量を守って飲みます。」と先生と約束したばかりだったからです。

そして「切りたい」という想いもありませんでした。


どうしてこんなことになってんのか自分でも分かりません。

自分が分かりません。

自分を信用出来ません。

自分の心の状態がどうだったのか全く思い出せないのです。


ブログも読んでみたんですが、途中から全く書いた覚えの無い文章がつらつらと。

意識は無いにしても、書いてるのは、紡ぎ出してしまったのは、
あたしなので、もちろん責任はあたしにあります。

7月16日のブログに書いたことも、
それを見て怒った友達のコメントへの返信も、あたしの本音だと思います。


種、あたしは哀しい人間です。

種、あたしも同じ、悲しいです。



つらくさせてしまってごめんなさい、種。
でも許して、途中から何も覚えてないの。

本当にごめんね。

2009/07/18 00:14 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー
強ければ強いほど脆く弱い。
ちょっと前の診察で先生とこんなお話をした。


『いちにち10やらなきゃ。と思うから苦しくなるんだよ。
 だから、いちにち1でも出来たら、それで良しとしよう。』

『「目標は高く、ハードルは低く」が今年の目標だ。』


何でもいい。とにかく何かをやれば、1、やったことになる。

でも・・・1に・・・ならない。なにやってもマイナスなんです。

プラスに程遠いし全然1にすらならない。

満たされない日々。


朝起きて息してたら1。でいい?

眩しいけど目ぇがんばって開けたら1。でいい?

アゴが外れないように小さくあくびしたら1。でいい?


そんなフツーにみんなが出来てることで、
「あたし今日、1、やりました、がんばりました!」
なんて言えない。がんばってる、なんて絶対言えない。


何やっても1ならない。
何やってもマイナスな気がする。
何やっても満たされない想いが付きまとう。


今日いちにち何がやりたかったかな。
今日は映画「ハリーポッターと謎のプリンス」の公開初日でして。
穴場の映画館を狙って行ってみたんですがね、席は全部埋まってました。

後ろの席に座られるのがとても苦手なので後ろの方の座席に座り、チュロスをほおばった。

今日はこれが、1、になるように願い込めて、朝からこれに賭けてた。

でも、これもダメだったみたいです。



家になってから、急に涙があふれて止まらなくなった。

映画の内容が哀しさ誘ったわけじゃあない。

何か哀しかった訳じゃないんだよ。
何か悔しかった訳じゃないんだよ。
何かつらかった訳じゃないんだよ。

只、あたしは空っぽな気がすごいした。

体にポコポコ穴がたくさん空いてる。

昔からなかなか埋まらない無数の穴。

その穴の存在は昔から感じていた。

誰かと話して自然に埋まる時もあるけど、
たいていの穴は自然にふさがることは、まず、無い。

ほっとくから、そのうちそこから腐ってく。

だからあたしの体は虫だらけなんだ。

足にも、腕にも、頭の中にも。

足の先から虫がぞわぞわ登ってくる感覚、分からないでしょう?

足止めると足が虫に乗っ取られる不快感、、分からないでしょう?

足を切り落としたくなるほどの、血管から絞り出したくなる感覚、
自分の体全部を否定したくなるような気持ち悪さ、分からないでしょう?

頭の皮膚の内側に蔓延ってる、うじ虫たち、
あたしの頭を好き勝手に移動してる気持ち悪さ、分からないでしょう?


家族にも友達にも、いくら訴えても分からないと思う、所詮他人だから。


相手を「他人」だと割り切って、お互いのそのまま受け入れて、
ぶつからないようにだましだまし暮らしていくとだんだん心が麻痺していくと思う。


『グレーゾーンで生きていくこと。』


それが成長して「大人」になるということ。

ならあたしにはどうも出来そうも無いよ。

哀しいけど、悲しいけど、そのままの他人を「受け入れる」ことも「あきらめる」ことも出来ない。

おかげさまで今、足に根っ子が生えたみたく、この場所から動けないんだよ。


体の中心に大きな穴が、ドカーン!と1個開いてるよりも、
体の中心に小さな穴が、数えきれないぐらい無数に空いてる方が、人間は脆く危うい。

細かく散り散りに空いた体は、心はこの上ないくらいスカスカで、ひとつでも次の穴が空いてしまったら、
ソコから浸食がさらに進んで、そのうちサラサラと音を立てて崩れ、流れていくのだ。

あたしが音を立てて崩れて「心」がひとつ死ぬのだ。

あたしには十分に、たくさん「穴」が空いてしまった。

それに加え、あたしは「堅く」、つつかれると脆い。

ゆるく、永く、生きていく為には、「堅さ」よりも「柔らかさ」が必要なのだ。

プラスチックとかゴムみたく、ゆるく、柔らかく、柔軟に捕らえて多少の衝撃をも吸収して。

いつも変なプライドだけ突き出て、堅くなってるから、
いざちょっとの衝撃でポキン。と軽やかな軽快な音を立てて折れるのだ。



あたしはあたしが心底めんどくさい。



あたしが治療意欲無いって言ったら先生はあたしを放り出しますか?
治療意欲って言うのは「治りたい」って思う気持ち?やる気?


「(元気なりたいけど)今は死にたい。」って言うのは治療意欲を疑われるかな?
あたしは診察の時どうも誤解されやすい性格のようで、全然そんな気持ちはない。
この前先生に「統合失調症の人のことバカにしてんの?」って聞かれたことがあります。
 しかもちょっと怒りを込めて。

それを言われてあたしはちょっと哀しかった、悔しかった。

あの人達は、真剣に、自分の病気に真正面から向き合って頑張っています。
あたしはそれを知っています。入院生活で何ヶ月も一緒に暮らしてきたんですもの。

ぶっちゃけ、たぶん先生たちより知ってるよ?

心の状態、この行動の裏側に示されてる・彼女たちの本音。

手に取るよにわかるんだ。
 
だってあたしたちの方が、
「心」のことを「心」で感じて。誰よりも「心」で悩んで身近な(ホン)モノだもの。


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2009/07/16 02:50 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー
にがむし。
足がむずむずして眠れない。


なに、この不安を掻き立てる気持ち悪さ?

もう、たまらん。

我慢ならん。

が、頓服で貰ってるお薬飲めない・・コレなんでこんなに苦いの?

甘くしてって先生に頼んだから、前より少しは甘くなってるけど?

でも、まだすげぇ苦いよ。

飲ーめーなーいー。

むーりー。



皮膚の下で虫が這ってる。

血管の中、移動してるんだ、きっと。

ガリガリ容赦なく爪でひっ掻くもんだから足が汚くなった。

昨日も夜からぞわぞわしてきたから、
頓服のお薬飲んだんだけど、あまりの苦さに吐いてしまいました。

もう飲めないや。 次の診察で、頓服薬、先生に返そう。

夜寝れないと、次の日すごい疲れるから寝たいな。

でも、明日もまた、ひとりで留守番だな。

不安になってしまう。今から。

なんか怖いな、家。


あたしは家に人が尋ねてきたら、いつも玄関からいちばん遠い台所に隠れます。

玄関から人の気配が無くなっても、最低でも30分は台所でじぃーっと息を潜めてます。

なんでそんなに、知らない人が怖いのか、自分でもよく分からなく、情けないです。

ホントにホントのホンネは、家にひとりでいたくない、です。

でも、もう小学生じゃあるまいし、グッと堪えて我慢するしかないんですね。



漠然と「明日」来て欲しくないな~・・と思う。



「過去」は考えると気分悪くなって嫌だし。
「現在」は不安を掻き立てるむずむず足だし。
「未来」は家にひとりで怖い留守番が待ってるし。



ああ、足が気持ち悪い。

足動かすの止めると、
足の先から虫が登ってくる。

それに加えて、ちょっと息苦しい。

ついでに水ぶくれが潰れた足の裏が痛い。

動かしたら皮が歪む。 痛いから動かしたくないけど。

足の気持ち悪さのせいで動かさざるをえない。という状況が困る。

はたして、こんなあたしが、ひとり暮らしなんて出来るんだろうか。



無理だと思う。 自信皆無。



いやぁ・・「やる前から無理」とか思いたくないのはやまやまなんだけどー。

でも、もう決まってしまったし、早いトコ腹くくって、荷物の整理やり始めなきゃならんなー。



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2009/07/10 01:55 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー
割れた水風船
あたしは怒った。

お母さんに約束をやぶられたから。

いつもホントささいなことなんだけど。

積もり積もって大きくなって大爆発したよ。



あたしが「世界でいちばん嫌いな場所」で長いこと待たされた。

2位の「病院」を大きく引き離しての堂々トップな場所。


時間にして4時間。わお。

あたしは「ココ好きじゃないから。居ると苦しいから早く帰ろうね。お願いね。」

って頼んで、の4時間。


お母さんは用事を全部自分がやろうとして、他人にモノを任せられない人です。

他人の用事も嬉々として請け負う人なのです。

他人の幸せのために何かするのが好きな人なのです。

分かってるんです。

もうずっと一緒に暮らしてきましたもん。

分かってるんです。

誰よりも近くで見てきましたもん。

昔から他人のためなら家族のことなんかいつも後回しです。

あたしの約束が入ってても、後に入ってきた他人の約束が優先されます。

他人の用事をやりまくってやりまくってやりまくって、それで最後の最後、余裕があれば。

ちょこっと、そこでやっと、あたしとの約束を思い出してくれます。


「ごめんね。」


のひとことで闇のかなたへ葬られるあたしとの約束たち。

「心」はいくつ死んだのかしら。




「お母さんの用事はお母さんじゃなくても出来るのに。」

ってポツリとつぶやきソファーで体育座り。

で4時間ぼ~っと何もしないで、窓の外の、死ねそうなぐらい高く突き抜けた、空の青を見てた。

あたしの目はおかしいのかなぁ、と常々思うんだけど。

空間に模様が付いてるのです。

壁にも床にもどこにでも。

空間を浮遊する細かい粒子みたいな粒。

まいにち模様は変化して、時にしましまの隊列を組んでみたり。

水みたくサラサラ目の前を横断してってみたり。

特に空ではいつも「光の粉」が見える。

目のゴミか、と疑ったのですが、どうも違うんだよね。

目のゴミは目のゴミでちゃんと見える。全然違うの。

糸くずがふわ~っとか、微生物がチカチカ!みたいな感じじゃないの。

平面的じゃなくて奥行きが感じられる。

とにかく、空の光の粉は眩くてものすごくキレイなので、結局4時間見てました。

が、やっぱ「4時間は長げぇダロ。」と気付きました。


約束を守らなかったお母さんに怒ってたけど、

許すことが出来ない自分にも怒ってた・・というか、哀しかった。


だから時計の針がちょうど午後1時半を回ったところで、あたしはソコを飛び出した。

あたしはそうとう怒っていました。

怒りってすごいです。

何でも壊せそうです。

何もかも。


「ごめんね。」後から追ってきたお母さんに、

履いてたパンプスを地面に投げつけてカバンも投げつけました。

お母さんが傷付くような事もたくさん言った。

でも、言ったと同時に自分もどんどん傷付いていった。

とにかく全て、持ってたモノも酷い言葉も想いも、全て投げつけて走った。

この歳にして全力疾走って、そうそう無いよ。


あたしが嫌いなソコは家から車で1時間弱の所だから、当然、土地勘は全く無い。

30分ぐらい歩いたり走ったりした。

猛暑でアスファルトが焼けてた。

裸足だったモンだから、
足の裏に水風船くっつけたみたく、
水ぶくれだらけになってしまった。

それに気付いた時には、両足の水風船は割れて、もう、1歩も歩けなくなってしまってた。

焼けたアスファルトの上で弾む足と、
映し出される影だけ見て彷徨ってたから、
知らない土地でまさかの迷子です。

モノも言葉も想いも、全部、投げつけて捨てて走って来たから、
あたしには何も残ってないような気がした。

古いアパートの、駐車場の隅っこで体育座りして、ぐったりしてたあたしは、
約1時間後、お母さんの友達によって発見されました。



今はもう、家に居て、いつもの生活に戻ってるんだけど、
一度割れて弾けた「心」は、もう元に戻らないのかなぁ。

と、そう思います。
思ってしまいます。

足の裏で、割れて弾けた水風船は、時間が経てば、

何も無かったかのように元に戻るんだろうなぁ。

しばらく痛ってぇだろな、この足の裏。



でも「もう歩けなーい。」って訴えてるのは、

どうも「足の裏」の方じゃなさそうです。



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2009/07/06 22:26 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー
だいじょうぶ。
先生がレッドカードで退場するのは、まだわからない。

まだ現実には起こってないし、起こるとしても火曜日・・まだ先だ。

いつもの取り越し苦労かもしれない。

ただ心配性なだけかもしれない。


まだわからない。

だいじょうぶ。

だいじょうぶ。

来た時に受ければいい。



あたしは嫌われてるから。

とか。

きっとあたしが重荷だから。

とか。

めんどくさくなって捨てたいんだ。

とか。


大好きな人の気持ちを疑ってしまうけれど。

今度の診察はあたしのこういうモノ含めて、

気持ちを、手紙にして、先生に読んでもらおう。


話はわかるはずだ。

気持ちは伝わるはずだ。

あきらめるまで先生を信じ切ろう。

それがあたしに今できるいちばんだ。

2009/07/03 10:29 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー
甘い蜜の香り
例えば、あたしがもっと我慢をすれば、お父さんは怒ったりしないのかな。

例えば、あたしが自分の気持ちをもっと隠せば、お母さんは苦しくなくなるのかな。


恋焦がれて想い描く、「理想の家族像」があまりに幸せすぎて、それからかけ離れている自分の家族が歯がゆかった。

家族間の問題を、小さい頃から、自分だけが順応できなくて、うまく対応できなくて、
心の葛藤をじょうずに整理できなくて、いつも「毒」を飲み込むみたいに、苦しかった。

むせながらも気持ち悪くて吐いてしまっても、黙って「毒」を飲み続けるしかなかった。

飲み続けた結果、あたしが家族の「毒」になった。



人はそれぞれ白と黒の両方の面を持っている。

人との関わりの中で割り切れるところは割り切って、

かわせるところはうまくかわして、自分に無理のない程度にごまかしごまかし、

歩み寄れるところは歩み寄り、まともにガツンとぶつからないようにしながら生きていると思う。

白でもなく、黒でもなく、グレーゾーンで。


それであたしのお父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも、妹も、互いに生きていたと思う。

お母さんはお父さんを怒らすのが得意で、お父さんはお母さんを悲しませるのが得意だった。

お兄ちゃんと妹は、そんな2人をそのまま「受け入れる」事で自分を保ってた。

ある意味「あきらめてる」って言ったら、
言葉が、変に自由に飛び回ってあたしの胸に突き刺さるんだけど。

「そのままを受け入れる」ことがあたしには出来なかった。

あたしは、家族の中でひとり、自分だけ「異物」だと感じていた。

奥歯に挟まった得体の知れない変なモノのように。

無理やり付けさせられた重い着け爪のように。


限りなく「異物」だった。


だった。と言うより、今でもきっとそうなんだけど。

お兄ちゃんと妹はだいぶ前に家を出て行った。

あたしはそのままの家族を「受け入れること」も「あきらめる」ことも出来ずに、動けなくなってしまった。


「理想の家族」を求め続けることはもう遅い?


あたしは馬鹿でアホなんだけど、もうこの歳で両手両足をバタバタさせて駄々をこねる訳にもいかず、
それでも無言で、密かに「理想の家族」を求め続けている。

「白」ばっかり求めて求めて静かに泣いて。
気が付けば「黒」ばっかり手のひらに持て余しちゃってて。

正直、苦しい。

どうしてお兄ちゃんや妹みたく、グレーで折り合いつけて、じょうずに生きれないんだろう。

うまくかわして口に含んだ「毒」を、みんなが見ていない所で吐き出せないんだろう。

何でマズイと知りながら、まともに素直に飲み込んでしまうんだろう。



ただ、お父さんが笑ってて、お母さんが笑ってて、
お兄ちゃんも妹も笑ってることだけを願ってただけなのに。

そしたらあたしの口の中の黒い「毒」は、きっと甘くておいしい「蜜」になる。

そうなったらあたしも自然と笑顔になって、自分を、本当に、心の底から愛でることが出来るだろうか。



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2009/06/30 04:39 | Comments(0) | TrackBack() | 白と黒と時々グレー

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