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2024/04/28 00:55 |
ピノキオ。
最近、入院してた。

ふつかぐらいICUに入ってた。

いわゆる「OD」とやらで。

「OD」って言い方が気に入らない。

頭文字取って、何でもひとくくりにして。

薬物過剰摂取せざるを得なかった、
つらい理由まで「理解した」気になってしまうのが嫌。

ついでに言うと「リストカット」も例に同じ。

どうしてか分からないが、特に医者が言うのが気に入らない。

あと、大切な宝物自慢、みたく、鼻高々で得意気そうに(見える?)言う友達。

その時点で「友達」と呼べるのかどうかはさておき。

笑顔で近づいて「お鼻が伸びてますよ?」ってペキン。とへし折りたいわ。

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2010/10/13 09:44 | 愛すべき変な人達
ぽたぽた。
昨日、そわそわ落ち着かず、飲むお薬も無く、
泣く泣く家中、部屋の中を歩き回っていました。

色で言ったら限りなく透明になって、
気付いたら色とりどりの世界に引き戻されて。

意識が上に行ったり、下に戻ってきたり。
非常に気持ち悪い体験をしていました。

透明になったと思ったら、刃物で切る感覚が手に走り、
はっと気付くと、手は何ともなく切れても傷ひとつも付いていない。

そしてまた、上に上がり、透明になったと思ったら、
いきなり痛みで色とりどりの世界に引き戻され、
気付けば両手が血まみれでした。

そんな状態がずっと続いていました。

広い部屋を持てあまし、独りの時。

誰とも繋がっていない世界が怖く、たまらず、お母さんに電話しました。

1時間後、帰って来たお母さんが目にしたモノは。

血まみれの体と腕で、部屋中歩き回るあたしの姿でした。

床には点々、真っ赤な血の道。

踏み潰した赤が黒色に変わりそこは果てしなく地獄でした。

すぐに手当てをされて傷は大丈夫だったのですが。
一ヶ所だけ深く5時間ほど血が止まらない箇所があったので。
かかりつけの大学病院の救急に行きました。

傷口を洗ってすぐベッドに寝かされ、
男の先生の強い力で約1時間、圧迫止血をされました。
それでも、血はぜんぜん止まりませんでした。
熱も微熱が出ていて体がとてもだるくてたまりませんでした。
手足だけが異常に冷えていて血管が細くなり、
4回刺しても点滴のルートが取れませんでした。

大きい血管で点滴のルートを取り、冷たい水が体に入ってきました。
圧迫止血で止まらないので、おそらく血小板が異常な状態だろうと血液検査もされました。

10針以上縫われて、その間もそわそわしていたので、動けないのが辛かったです。

結局、貧血の値が低く、食生活を改善しなければならなくなりました。
3日間0キロカロリーのゼリーしか食べていなかったので、体力が落ちていました。

「今日は、充分に水分を摂って、ごはんも、食べれるだけ食べなさい。」

そう優しく言われました。
海田先生、ありがとうございました。

家に帰って、蒸し野菜を作りました、が、摂食脳のあたしは食べれませんでした。
食べるのが、とても怖かったんです。
太る。太る。太る。太ってしまう。
その考えでいっぱいいっぱい怖かったです。

それにしても5時間以上も血を垂れ流しててよく倒れなかったなと思います。
よかった・・これでまた貧血がひどくはなったけど、心は楽になりました。

貧血じゃない=健康=前より太った=不安

の方程式が出来上がってしまっているので、やっかいです。
もう、貧血で体がだるいのが慢性的で普通になっているので、
貧血じゃない状態っていうのが太っている自分だと認識されててとても怖いのです。

こういうことも先生に言えれば楽ですかね。

今度、言ってみます。

そして、今日、金曜日の病院は涙涙の病院でした。
あまりにふらふらしたのでパンを売店で買って食べたのですが。
それが心にはあまり良くなかったみたいです。
不安感、罪悪感、汚れ、一気に襲ってきて、
外来で看護師さんにヘルプを求めてしまいました。

本日2度目の先生の診察でなんとか気持ちを立て直したものの。
心の中は死にたい、消えたい、殺してほしい、この気持ちでいっぱいでした。

薬剤師の金城さんにもお話を聞いてもらい迷惑をかけてしまいました。

辛い時に「大丈夫」だと言ってくれる人はいました。
実際あたしもその言葉を求めていました。
揺るぎない「大丈夫」くれたのはひとりだけでしたが。

薬剤師の金城さんは、あたしに新しい言葉をくれました。

「今辛くても、何とかなる、どうにかなる時がくるもんだよ。」

そうか、何とかなる、のかぁ・・・じゃあ、それまで、がんばろう。

今日は金城さんが一生懸命喋ってくれたので、
素直にそう思えました・・ありがとう優しい金城さん。

最後にこうも言ってくれました。

「また死にたくなったら、病院でもいいしココでもいいから来てよ?」
「そして、夜のお薬飲んだら、今日いちにち100点満点だよ!」

ああ、涙出た・・100点もらっちゃったよ、あたし!

泣き虫 雨子、今日も逝かず、なんとか生きました、100点満点!



2010/09/24 21:13 | 愛すべき変な人達
彼女について。

会うと必ず生気を吸い取られる人がいる。

彼女と過ごすと、まぁ、それなりに楽しいんだけど。
最後はほんの少しだけ絶望的な気持ちになってしまう。

彼女は、良く言えば「世渡り上手」な感じで、悪く言えばとても「狡猾」なのだ。

頭が良いから、頭の回転が早く、話し方がうまいし、身振り手振りトークもなかなか面白い。
みんなの人気者で、「彼女のことが嫌いだ」って話は誰からも聞いたこと無いほど。
みんなが彼女に連絡を取りたがるし、彼女からの返信メールひとつで一喜一憂。

それを彼女本人もよく分かってる、だから利用する。

頭の中で友達に順位をつけている。
その時の自分に必要無い人間はすぐさま「圏外枠」へ飛ばされる。
必要な人間には甘い言葉で近付いて、みごとに虜にしてしまう。

みんな彼女の毒に酔っている。

そういう意味で「狡猾」な人。

彼女と連絡を取り合ってるだけで、周りに対して変な優越感がむくむくと生まれるのだ。
まるで世界のすべてを手に入れたみたいな、怖いものが不思議と無くなるのだ。

もちろんあたしも彼女に酔い、優越感を体験したことがある。
でも今では酔いが完全に醒め、客観的に冷静な目で彼女を見ることが出来る。

彼女は、世界中の誰にでも合わせることが出来る人だ。
でも彼女は、きっと世界中の誰とも合わないと思う。

そんな人。

彼女のこと、好きだよ。
友達にランク付けとか、一見嫌だけど、
でもそれは、彼女の生きてく術だから、別に責めたりする気持ちは無い。

ただ単に此処に記しておきたかった。
彼女も、いつ死んでいなくなっちゃうか分かんない、儚い、そんな存在だから。

そして酔いが完全に醒めてしまった今のあたしも。
それも単に此処に記しておきたかった。

ただそれだけ。



2010/07/04 13:30 | 愛すべき変な人達
キャッチ。
「他人とは完全には分かり合えない」って、初めからそういうスタンスで臨んだら、
分かるものまで霞んで見えなくなってしまいそうだね。
人の心は本来、本当にそうしたいものなの?

どうしてあたしの「大切な話」を一緒に納得いくまで突き詰めてお話してくれないの?
あたしの「大切」はあなたにとって無駄話になっちゃうの?
語る時間は無駄に死んじゃうの?

あなたがした質問にいつもとんちんかんな答えを投げてごめんなさい。大暴投だよね。
想いも、言葉も、怒りも、感謝も、謝罪も、いつも一方的に投げ付けてごめんなさい。
不愉快極まりないヒステリックな態度もごめんなさい。
何でも「謝ればいい」って思ってる様な想いが見え隠れする、
この謝罪文すら、ごめんなさい。

あたしが、あたしに、いちばん絶望してて、軽蔑しているのです。

あたしの心は、今、感覚で言うと、完全に割れていて、自分でも収拾がつかない状態です。
あたしが何処にいて、何処で繋がっているのか、わからない。
あたしが他人で、他人があたしになるなんて日常茶飯事のことです。
あたしは時にすけすけになり、また、そんな時に限って、
見られたくない想いだけは真っ黒で、みんなにバレそうで、それがとても怖くなります。
死ぬほどの怖さなのに、それだけじゃ死ねないなんて、
何だか皮肉な作りですね、人間とは。
「自分をコントロール出来ない」って言葉でくくってしまえば、
それは、すべて、それまでのことです。
それ以上でもそれ以下でもない、只それだけのことです。
でもそれだけの、たった13字になんて納まらない感覚や温度が、
心の奥でゆらゆらと、低温で燃え続け、確かに息づいているのです。
自分と向き合った時、想いや、心はもっと深くて色々に見えるのに、
拙い浅い言葉でしか、単色でしか表現出来ない自分が憎いです。
お勉強をもっとします。
大切な人を傷付けてしまわないように。
生きにくい世界です。
でも生きてもみたいのです。

2010/01/27 13:43 | 愛すべき変な人達
空色ミルフィーユ。
今朝の空は水色とピンクのしましまミルフィーユだった。

ああ、なんて無駄に甘い空だ。

胸やけする程に。



という訳で、吐き気がします。



いや、嘘。
空は悪くない。
美的センス溢れてるし。
今朝のは特に芸術的だし。
なにより、感情移入しやすい。

ついでに吐き気はいつものことだし、まぁ、耐えます。

昨日の夜は食べては吐いて食べては吐いて。

釣り人もびっくりのキャッチアンドリリースを展開した訳ですが。

えとせとらーのえんどれすーでトイレと台所の間をくるくるしてて。

もーどうしようもなくなって手ぇ切った。

この手が!
吐くこの手が!
やりたくないのに!

刑事さん!この手が勝手にー!!

って、どっかの万引き主婦みたいな話ですが。

あたしの手は可哀想です。
はっきり言っていちばんの被害者です。
あたしは残酷ですから殺る時は、そらもー容赦無いらしいです。

なので手と話し合って、契約しました。
いや嘘。契約させました。
半ば無理矢理ですから。
させました。

もう我慢してくれよ、と。
あたしの手に生まれた己の運命を呪え、と。
でも、もちろん出来る限り、傷付けない努力はするし、余裕がある時は労わるから、と。

そう契約しました。

だからお風呂に入ったら、まずはじめに洗うのは手です。
外に出かける時はブレスレットをつけたり手は小奇麗にします。
優遇出来るトコロは超VIP待遇にします。

へそ曲げるとすぐ動かなくなるからね。
へそ曲げるとすぐチーズみたく伸びるからね。
へそ曲げるとすぐ感覚遠くなってキモくなるからね。

てーのひらを~太陽に~。

空色ミルフィーユを見ながら、音符を歌い潰して手を愛でた。


2010/01/07 10:44 | 愛すべき変な人達
海。


高校の時に同じクラスだった男子が海の事故で亡くなってしまいました。


行方不明のニュースを、おとといの朝聞いて、

名前も年齢も同じで、まさかと思ったけど、どうやら彼だったらしく。

ずっと無事を祈っていたのだけれど。

昨日、海岸に打ち上げられているのが発見されたそうです。

あたしは彼とそんなに親しくはなかったけど、やっぱ悲しいです。



高2の頃、あたしは彼を避けていました。

彼は、なんだかとてもさわやかで、眩しかったから。

何が楽しいのか、いつも大きな口をあけて笑っていました。

クラスにひとりはいるような、役員なんかを率先してやるタイプでした。

いかにもなイイ奴で、真っ直ぐで、裏表ない、素直な人だったように思います。

ちょっと犬みたいで、人懐っこくて、
誰にでも話しかけるような人だったから、
先生からもクラスメイトからも好かれていました。


だからあたしは彼がすごく苦手でした。


真っ直ぐ過ぎて、一緒にいると、胸が痛くなる人でした。
あたしは歪んでて汚かったから、彼の澄んだ目を見るのが怖かったです。
キレイな目の奥に、歪んだ自分を見るのは、あの頃のあたしには耐えられませんでした。

よく話かけられたけど、どれひとつ、愛想よく返事をしませんでした。

一線引くどころじゃなく、防壁を建てて警戒して、
その隙間からあたしは、たぶん、敵を見るような目で彼を見てたと思います。

そんなあたしを、彼も感じてたと思います。

それでも、よく話しかけてくれる人でした。



ある調理実習の日でした。

クリスマスだかなんだかでケーキを作る授業で、
先生が「ケーキの中に何をはさんでもいい」と言ったので、
あたしと友達は、共通して好きだったプリンを思い切ってはさみました。
フルーツとかは、あえてやめて、クリームの上にもポッキーやらコアラのマーチやら。

たっぷり生クリームとプリンとお菓子で飾られた、
奇妙なへんてこな、でも夢のあるケーキが完成しました。

授業の後半、試食会ということで、他の班にケーキを持っていきました。

が、「中にプリンをはさんだ。」と言うと、みんな引いてしまい手を付けてくれませんでした。

そのうち、上段の重さに耐えられなくなったプリンがズレて、
下段から奇妙にはみ出し、ケーキは形を崩しました。

「まずそう」
「食べるの・・やめとく」
「プリンはさんだの? ・・気持ち悪い」

クラスメイトがそう言う隣にひょっこり現れて、

彼はぐちゃっとした無様なケーキを食べてくれました。

そしてひとこと。

「おいしいよ?」

あのいつものキラキラな笑顔で言い放ちました。


そんな人でした。
 

あたしは彼のお葬式に行けないと思う。
「最後だから、知ってる人みんなで行こう?」って友達に誘われたけど。

行けない。

でも、あたしは彼に謝らなきゃ。

そう思って、近くの花屋に行きました。

そして真っ白で真っ直ぐな、彼似の白ユリを買って、その足で彼が死んだ海に行きました。

彼が死んだ海は、あたしの家からいちばん近い海でした。

白ユリの花を持って、防波堤から砂浜に降りました。

台風の影響で風がものすごく強くて海が荒れてて怖かったです。

空は曇ってて、雨もポツポツ降ってて、辺りは暗かったけど、
遠くに見える、彼が最期に遊んだ小島に、一筋、雲のすき間から光が射してました。

白ユリを海に流そうと思って、思いっきり投げました。

が、強風で吹き戻され、あたしの足元に落ちました。

足元の花をしばらく見つめていました。

すると、さっきまで遠くにあった波が、ひとつだけ、
急にあたしの足元めがけて泳いできて、一気に白ユリを沖へ持っていきました。

彼が受け取りに来てくれたような気がしました。

波が消せないようにと、少し離れた砂浜に、
「和貴、ごめんね、ありがとう」と書いて、その周りを貝殻で飾り付けしました。

すると、また急に、ひとつの波がきて、その言葉を丸々さらっていきました。

この時に、あたしはやっと泣けました。

そして、白ユリが見えなくなるまで海にいました。




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2009/08/07 23:23 | Comments(0) | TrackBack() | 愛すべき変な人達
キラキラ!




突然だが。

今日からひとり暮らしをします。

パソコンは重いので持って行きません。

家からそんな遠くない所なので、ちょくちょく帰ってきます。

ねこは連れて行けないので、毎日ごはんあげに帰ってきます。

だから、その時、ブログを更新すると思います。



で、また突然だが。

あたしのお父さんは「たんちゃー」です。
沖縄の方言で「短気」という意味です。

(あたしも人のこと言えないけど)
お父さんのする話は「主語」がありません。
話ししてても、ちんぷんかんぷんな時がよくあります。
そして「意味がわからないんだけど?」というと、怒り出します。

こっちの気持ちを汲み取って「空気を読む。」とか一切しない、ある意味 素敵な人です。

あたしが買ってきた新品ジーパンをあたしより先に穿いたりします。
「だぁー、穿いてみよやっさー」って穿いちゃう。
また穿けちゃうところが悲しいんだけど。
モデルみたく鏡の前でポーズとったりしちゃう。
そして、あたしは山口県に住んでる妹に「写メしれ!」って言われて写真撮らされる。

この前、めちゃくちゃ可愛いパンプス買ったんです。
白地にシルバーのゼブラ柄の、足首にストラップがついたパンプス。


ちょこっと目を放した隙に、父さん履いてた・・・。


「やめてください」って言うと「何でぇーいいさぁー試着さぁー」

・・・・・・・・・・・・・・・・。

「試着」する意味がわからんし。 アンタ履くんかい、それ?

素敵な父、ゆずる、54歳。




あたしのお母さんは天然です。
言い間違いが多いです。

パンの「ベーグル」のことを「ゴーグル」「グーグル」「ビーグル」とか真顔で言います。
だから「ビーグル食べたいなぁ・・」とか隣で言われるとドキッとします・・犬っ!?って。

「うえとあや」と「あやどちえ」の区別があまりつかないようです。


この前、お父さんとケンカしてて大事な場面で、


「ゆずる!会話は言葉のキャッチボールだよ!」って言いたかったんだと思いますけど、

「ゆずる!会話は言葉のバレーボールだよ!」って声高々と言い放ってました。


バレーボールって・・相手がミスしたら喜ぶアレですよね?


あと、車に乗らせたらもう大変です。

大事な書類が入ったバックを車の屋根に乗せたまま走りますし、

本土から来た大切なお客さんを、沖縄の暑い中、
道に置き去りにしたまま、30分ぐらい走り続けたりします。
お客さんいわく、「暑くて・・殺されるかと思った。」だそうです。

居眠り運転の常習犯で、よく対向車線にはみ出すし、
車に乗る時、自分の足は外に出たままなのに、勢いよくドアを閉めたりします。
自分の足を自分で挟むって・・ちょっとホントだいじょうぶかしら?

素敵な母、みちこ、53歳。




と、まぁ、そんなこんなで、素敵な親から離れて、あたしは今日からひとり暮らしをします。

もう、駄々はこねません。



あたしは、愛する人達を、あきらめます。
あたしは、愛する家族を、あきらめます。



ひとりで立てるように、重いものは置いて行きます。

「捨てる」のではなく、あくまで「置いて」行きます。

それが、あたしに、今できること。

お父さんとお母さんへの精一杯の恩返しです。

今日からは「あたしを見てよ」と泣くのではなく、

向こうが、あたしを見ずにはいられないぐらい、

「素敵なキラキラした人間」になりたいです。


とりあえず2ヶ月、生きてみます。


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2009/07/19 11:32 | Comments(0) | TrackBack() | 愛すべき変な人達
かめかめ波~~~
お母さんの友達に「かめかめおばぁ」と影で言われてる人がいる。

「かめかめ」とはすなわち「噛め噛め」のコトで、「食べろ」の意味で、沖縄の方言です。


このおばぁ、とにかく何っっっでも食べさせようとする。


この前、お家におじゃました時に、コーヒーと紅茶を出されたと思ったら、

「昨日の夕食あまったからさぁ~」つって皿に山盛りの煮物。

「ウチの者、誰も手つけなくてよ~」つって鍋ごと魚の煮付け。

「あたしはさ~朝はパン派ってば~」つってパンどっさり。

「味噌汁も飲めばいいさぁ~ねぇ」つって台所であっため出した。

「いとこのアケミから貰ったさぁ~」つってフルーツてんこ盛り。


でもこんなん序の口だった...


その後、手作りのマフィン出て、フルーツグラノーラと牛乳出て、白米出て、パスタ出て、自家製コーヒーゼリー出て、自家製のぬか漬出て、自家製ピクルス出た。


もーえとせとらーで、えんどれすー。


何が何だかわかんなくなっちゃってた。テーブルが。

明らかに何らかのお祝いパーティしちゃってた。量が。

相撲部屋にお呼ばれしちゃったかしら?ぐらいの衝撃があった。


その後も「かめかめ攻撃」はおさまらず。


「若いんだからもっとかみなさい!(食べなさい!)」

・・・喰っとるよ。


「早くかまんと無くなるよ~」

・・・無くなんねぇよ。


「ゆんたくしないでかみなさい!(お喋りしないで食べなさい!)」

・・・ゆんたくが唯一の箸休めって気付いたげてー。



とにかく、世話好き。かめかめおばぁ。毎日元気にかめかめ攻撃。



昨日も「なっちゃん、スイカ切ったからかめばいいさぁ?こっち置いとくから」って言われたんだけど、

その時あたしは、ちょっとお母さんに頼まれた書類をパソコンで作ってて、手が離せなかったのね。


そしたら3分も経たないうちに、

「なっちゃん、早くかみなさい!」
「なっちゃん、スイカぬるくなるさぁ!」
「なっちゃん!なっちゃん!なっちゃーん!」

「なっちゃん、かめぇーーーーー!!!」


んもー 怒。


「はいはいはいはい」つってスイカ見たら、種、全部取り除かれてた。


「あんたが遅いから種取っといたさぁ~」って。


・・・・・・・・・。


もうホントやめて欲しい。

すごい、ご厚意で、ありがたい話なんだけど、是非やめて欲しい。

あたしスイカは種ごと食べたい派なんですよ。

種あってのスイカみたいなとこあるんですよ。

それをもう・・ただボコボコ穴開いた、
ぐちゃぐちゃの赤いだけのアイツに涙すら出てきた。


「はい、早く、かめ~かめ~」


それ、もうさっきから何十回も聞いてっから。

「かめはめ波」ならぬ「かめかめ波」出しすぎだから。

天下一武道会あたりで戦わせたら、きっと悟空もたじたじだから。



「あの地球人(クリリン)はよく食べよったさぁ~」って言ったら、

「クリリンのことかぁーーー!!!」って叫ぶんだろうなぁ、悟空。



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2009/07/02 02:46 | Comments(0) | TrackBack() | 愛すべき変な人達

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