フラッシュバックしてる夢を魅てフラッシュバックするなんて、
なんてまぬけな朝。
涙色したクリスマスイヴ。
町の色や空気の色に染まりたくてメイクをしてみたけれど。
なんてまぬけな顔。
誰かの顔が貼り付いているみたいだわ。
最近は、空から掛かってるカーテンの様に、
あたしの周りで残酷にユラユラ遊んでいるベールが、半トーン薄くなったような気がする。
良くも悪くも「薄く」なって、あたしを覆ってる。
相変わらず、左手は自分のモノでは無い。
それは、無理矢理塗られた不本意な色のマニキュアの様に鼻につく。
「不本意」だけど「嫌い」じゃない。
「嫌い」じゃないけど「不本意」だ。
否定はしないけど。
存在することに納得もしていない。
いろいろなものの中間でユラユラしてる。
そんな「あたし」が、まるで空のカーテンで、
ベールそのものであり、それは、やはり残酷なのだ。
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