口に出して叶うならいくらでも吐き出してやる。
情報が遮断された部屋の中に閉じ込めて。
華奢な足で踊り狂う、あの暴君を、誰か誰か。
たとえば側にいてくれるなら、いくらでも笑わせてやる。
たとえば狭い部屋で星が見たいと言ったなら、壁一面に流れ星を描くよ。
当たり前だった外の世界なんか忘れるように、まいにち枕元で小さい夢を呟くよ。
無鉄砲な性格で正確にあたしの胸を射る、無邪気な笑顔のいて座野郎。
放った矢の尖端にたたずむのはあたしの顔したあなたなの。
無邪気に踊り狂うその足に、赤に染まった血色の靴。
くるくる回り、世界の果てで踊り疲れたならば。
必ず、必ず、戻ってきて。
此処へ。
静かに、その足を切り落とすのは、あたしの役目なの。
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