忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/13 00:40 |
ラブレター
この前、足を切ったことにより、先生から出されてたイエローカード。

イエロー2枚でレッド。

レッドカードで即・退場。

先生は主治医を変わる気だ。

あたしは、時間の問題だと思ってる。

考えたくもないけど、やっぱり、また、

どんなカタチであれ、自分を傷付けてしまう日が来るだろうし。

それが例え、無意識に。であっても、やっぱりイエローカードだろう。


主治医変わるのかぁ。

切ったあたしが悪いんだし。

しょーがないっちゃしょーがない。

また一から他の医者と信頼関係築いてくのかぁ。

そのせいで最近ずぅーーーーーっと鬱々鬱々鬱々鬱々。



「イエローカードのこと考えるとつらくなるから無しにしてほしい。」



って先生に言ったら、先生いわく、



「イエローカードの話はあなたを責めての言葉じゃないよ。
 ボク自身の問題なんだ。今回イエロー宣告されたのはボク。
 あなたが気に病むことじゃない。
 イエローカード2枚、レッドで退場するのは、あなたを治せなかったら・・だけど。
 ボクの方なんだよ。」



涙が出ました。

先生はどこまでもあたしの病気が早く治るようにと、

いちばん良いであろう方法を考えてくれます。

先生はいつだって、何度だって、あたしの過ちを受け止め、裏切りを赦してきた。

それなのに、あげく、そうさせたのは自分の力の無さだ。とそう言うのです。



「正直、ボクは薬物療法専門でカウンセリングの方はあまり自信がない。
 もしも、この1年半ボクが診ていなかったら、
 あなたはもっと早く元気になれてたかもしれないね。」



違います。

それは違います。

先生だからここまでこれたんです。

「もしも」話なんて何の意味も持ちません。

あなただったから、あたしの「今」があるんです。



あたしは先生が大好きです。

病棟での先生の歩く後ろ姿がとても大好きでした。

背は低いんだけど、胸を張ったそのまっすぐな歩き方、大好きでした。

凛とした青いしましまネクタイに、ぶかぶかの長めの白衣、大好きでした。

1年間、お薬を拒み続けたあたしの気持ちに、正面から向き合ってくれた先生。

飲みたくない理由を、真実を隠した口から溢れ出す、バレバレの嘘に付き合ってくれた先生。


ありがとう先生。


なにより、男の人を、もう一度、心から好きになることが出来た。

昔、あたしの心は一度死にました。

死んだ心を取り戻そうとあたしは必死で周りに救いを求めました。

でも、いちばん強く信じて求めた人に、柔らかく、残酷に拒絶されました。

そして、あたしの心は二度死にました。

そんな時に先生に出会いました。

先生はあたしにこう言いました。

「大丈夫。あなたの身体は、心は、なにひとつ、穢されていないよ。」

この言葉、今考えると、ありきたりでつまんないドラマのキザなセリフみたいだけど。

それだけで十分だったよ。

今まで我慢してたものが一気に涙として零れました。

拒絶されても求めて、欲しくて、欲しくてたまらなかったの。

揺るぎない「大丈夫」

くれたのはあなたでした。

その瞬間、ボコッと空いてた大きな穴がひとつ塞がり、

あなたに恋をして、もうひとつ、空いてた大きな穴が塞がったのです。

「ごめん、泣かせてしまったね」

そう言ってティッシュを差し出した、手の温かさ、大好きでした。

「大好きでした」と言うと、限りなく過去形だけどね。

まぁ、この続きは、いつかまた、次のラブレターで。



banner_04.gif
PR

2009/06/19 23:33 | Comments(0) | TrackBack() | ラブレター

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<バナナ兄弟 | HOME | 「恋」「愛」のバランス>>
忍者ブログ[PR]